子ども食堂という言葉が使われ始めたのは2012年ころからといわれています。
メディアなどに多くく取り上げられ始めてから、数が急増し、2018年4月現在全国に2200か所を超えるほど急成長をしました。
でも残念なことにすべての子ども食堂がうまく機能しているとは限りません。
そんな子ども食堂の現状と今後についてまとめてみたいと思います。
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目次
子ども食堂って何?

そもそも子ども食堂はどんな目的で始められたのでしょうか?
子ども食堂の目的
核家族化が進み、親が忙しかったりして食事の時間、特に夕食を一人で食べる子供(孤食)が増えてきたことや、貧困問題から食事を十分に与えられていない子供も問題になってきて、そんな子供たちに食事と安心して過ごせる場を提供する目的で子ども食堂は始まりました。
お金はかかるの?
施設によって値段はまちまちですが、多くの場合、子供は無料、中学生くらいになると300円程度、大人は500円ほどで食事ができます。子ども食堂という名前ですが、大人も利用できるのですね。
いつ開いているの?
これも明確な決まりはありませんが、月に1、2回ほど曜日を決めて開催しているところが多いようです。
もともとNPOやボランティアで成り立っているので、人員や予算の都合で毎日開催することは難しいのかもしれません。
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子ども食堂のメリット・デメリット

子ども食堂のメリット
子ども食堂は貧困問題を解決する一つとして注目されてきました。
親が貧しくて晩御飯を用意することができなかったり、親の帰りが遅くても子供が一人で安心して過ごせて食事ができることは働く親御さんにとって大きなメリットといえます。
また、地域とのつながりが生まれることで適切な支援を受けるきっかけになることも。
子ども食堂のデメリット

知名度が低く必要な人に利用されていなかったり、子供一人で利用するには敷居が高く入りづらかったり、とただ食事を提供するだけではなく、子供自身が安心して過ごせる場所になるためには、時間がかかることもあるのではないでしょうか。
ボランティアの要素が大きいので、金銭的な問題や人手不足などで継続が難しくせっかく地域になじんでも継続できないことも。
子供たちの為にもできるだけ長く続けられる仕組み作りが望まれます。
これからの課題
子ども食堂という取り組みは、未来を作る子供たちのために意義のあるものだとは思います。
でもその裏に隠れる貧困問題。
今や6人に一人の子供が貧困問題に直面しているといわれており、その家庭が抱える根本にある貧困問題を解決しないことには子ども食堂に明るい未来はありません。
本当に支援が必要な人にどうしたら来てもらえるのか
子ども食堂の魅力は誰でも利用ができることです。
もともとが貧困問題の解決を目的としてきましたが、親が楽をするために子ども食堂を親子で利用するケースや、貧困家庭と思われることに抵抗があり、行くことをためらってしまうケースもあり、本当に必要としている人に利用してもらうにはさらなる検討が必要です。
そもそも貧困問題に直面している家庭に、近隣にある子ども食堂の情報がいきわたらないことも課題となっています。
本当に支援が必要な人の見極め

貧困問題と一言で言ってもどのような家庭を指すのかの明確な定義はありません。
ターゲットが明確になっていないと、誰にどのような支援をしていくのかを決めることができませんよね。
ただ単に食事を提供するだけではなく、もう一歩踏み込んだそれぞれの課題を解決する糸口となるような活動にシフトしていくことがこれからの子ども食堂に求められるのではないでしょうか。
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